本日2023年5月6日夜半ごろ、みずがめ座流星群が観測できるのだそうです。子供達とその襲来を楽しみにしていたのですが、あいにく天候は雨。こちら庄内では1日中強い雨が降りしきっており、流星群を望める確率はかなり低い様です。本日は北海道の北部では晴れの予報でしたので、そちらでは観測できるのではないでしょうか。
昨日は石川県で大きな地震がありましたが、流星群の様に予期できるものであれば対応もできるものをとやはり思ってしまいます。しかしきっとデータ処理技術が飛躍的に進歩しておりますので、近い将来には地震も予測が可能になるのではないかと私は期待しています。
このゴールデンウイークは「チ。地球の運動について 著:魚豊(ビッグコミックス)」という作品を子供から借りて読んでおります。最近完結を迎えたこの作品は、地動説が異端とされ迫害された15世紀のヨーロッパを舞台に、この真理を命懸けで研究する人たちの物語です。
作品の中では、或いは現実においてもそうだったのかもしれませんが、当時の人々は地球を中心にすべての天体が回っていて、地球は宇宙の底であると世界は疑わず疑問点はあってもその建て付けを元にして全ての理を積み重ねています。変えられたくない人々と、真理を導きたい人達の人間ドラマが作品のテーマとなっており、これにどんどん引き込まれます。
この中で「惑星」の語源のルーツについて語られておりました。太陽系に属する星を惑星と呼ぶと思いますが、惑(まどう)と書きます。これはなぜか、天動説で惑星の動きをプロットして行くと、その動きは鈍くなってさらに戻るという軌道をたどります。惑星は決まってこの軌道をとるので、planetとよびその語源はギリシャ語で「さまよう者」という意味がルーツとなりました。このことは作品を読むまで全く知りませんでしたが、どこに視点を置くのかで全く違った答えが導きだされるというとんでもない歴史ロマンだなと感じます。
惑星に限らず、人間関係でもあ〜いろんな所に天動説・地動説があるなと感じたGW。ラスト1日となりましたが、みずがめ座流星群に想いを馳せつつ、「チ。」を読もうと思います。