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環境管理センターブログ

2026/11/02

後継経営者から、経営上の相談を受けることがある。

 

経営者同士だからこそ分かり合える悩みもあるし、私自身も同じ立場として、できる限り力になりたいと思っている。

 

そんな相談の中で、時折こんなことがある。

 

「その件について、先代には相談したの?」

 

そう尋ねると、まだ聞いていないという。

 

そんな時、私はまず先代に聞いてみることを勧める。

 

その会社を長年経営してきた先代ほど、会社の歴史や事情、成功も失敗も知っている人はいないのではないだろうか。

 

なぜ、その仕組みになっているのか。

 

なぜ、そのような判断をしてきたのか。

 

今となっては不合理に思えることにも、当時の事情や理由があるのかもしれない。

 

もちろん、先代の言うことがすべて正しいわけではない。

 

時代も変われば、経営環境も変わる。

 

先代の経験を聞いたうえで、今の時代に合った判断を下すのが、現経営者の仕事である。

 

私自身も三代目の経営者である。

 

父である会長とは、今でも経営上の相談をすることがある。

 

つい最近も、ある問題について相談した。

 

私なりに考え、いくつかの選択肢の中で迷っていたのだが、会長の見解は明確だった。

 

その言葉を聞き、私自身も腹が決まった。

 

決して、会長に決めてもらったわけではない。

 

しかし、長年会社を見てきた人の経験や視点は、やはり貴重だと感じた。

 

思えば、私にも先代と意見が合わず、反発した時期があった。

 

自分の考えが正しいと思い、先代の言葉を素直に受け取れない。

 

そんなこともあった。

 

しかし、経験を重ねるにつれ、少しずつ考え方が変わってきたように思う。

 

先代に相談することは、決して自分の力不足を認めることではない。

 

むしろ、使える知恵や経験を存分に生かすことこそ、経営者として賢明な姿勢なのではないだろうか。

 

親子だからこそ、意地を張ってしまうこともある。

 

自分の力を認めてもらいたい。

 

いつまでも子ども扱いされたくない。

 

そんな気持ちも分からなくはない。

 

しかし、先代と対立することに一生懸命になっているうちは、まだまだ青い証拠なのかもしれない。

 

先代を乗り越えることと、先代に反発することは違う。

 

先代の経験を尊重することと、自分の経営を貫くことも、決して矛盾しない。

 

事業承継とは、経営権や役職を引き継ぐことだけではない。

 

長い年月の中で積み重ねられた経験や知恵、失敗の記憶、そして会社に込められた思い。

 

そうした目に見えない財産も、次の世代へ受け渡していくことなのだと思う。

 

先代が元気で、直接話を聞ける。

 

それは、決して当たり前のことではない。

 

いつか聞こうと思っていても、いつまでも聞けるとは限らない。

 

先代と対立しているのは、まだまだ青い証拠。

 

素直に頼ってみよう。聴いてみよう。

 

そこには、まだ自分の知らない会社の歴史や、経営の知恵が眠っているかもしれない。

 

過去に縛られるのではなく、過去から学び、未来をつくる。

 

それが、後継経営者の役割なのだと思う。

2026/10/31

先日から里親を探していた保護猫。

 

今日、無事に新しい家族のもとへ旅立っていきました。

 

引き取ってくださったのは、清潔感のある好青年。

 

保健所に掲示していただいた里親募集のポスターを見て、連絡をくださった方です。

 

そして、引き取っていただいて間もなく、新しいお家で過ごしている猫の写真を送ってくださいました。

 

その写真を見て、心からほっとしました。

 

保護した以上、責任があります。

 

我が家で飼い続けるという選択肢もあったのですが、猫にとって何が一番幸せなのか。

 

そんなことを考えながら、里親を探していました。

 

今回、不思議と寂しさよりも安心した気持ちの方が大きいのです。

 

きっと、よいご縁に恵まれたと感じられたからなのでしょう。

 

考えてみれば、大切にすることと、自分の手元に置いておくことは、必ずしも同じではありません。

 

自分が飼うことにこだわるのではなく、この猫が幸せに暮らせる場所を見つけること。

 

それが今回の私の役割だったのだと思います。

 

日頃、片付けの仕事をしていると、手放すことに寂しさや後ろめたさを感じる方に出会います。

 

もちろん、命とモノを同じように考えることはできません。

 

しかし、手放すことで、その先に新しい幸せが生まれるという点では、どこか通じるものがあるように思います。

 

手放すことは、失うことばかりではない。

 

誰かに託すことで、安心や喜びに変わることもあるのです。

 

小さな命がつないでくれた、ありがたいご縁。

 

新しい家族のもとで、元気に幸せに暮らしてほしいと思います。

 

里親になってくださった青年、本当にありがとうございました。

 

そして、何より、よかったね。

2026/10/29

「音への配慮」という文章を読んだ。

 

大きなため息や、強くキーボードを打つ音、繰り返し鳴らすボールペンの音。自分では気にならなくても、周囲には負担になっていることがある。

 

読んでいて、これは片付けにも通じる話だと思った。

 

「早く片付けて」

「これ、もう使わないでしょう」

「どうして捨てられないの?」

 

きれいにしたい気持ちは分かる。しかし、それを何度も言われる側は、落ち着かないだろう。大切にしているモノを勝手に捨てられたら、モノだけでなく、相手への信頼まで失ってしまうかもしれない。

 

では、片付けを促す側だけが気をつければよいかというと、そうでもない。

 

共有のテーブルがいつもモノで埋まっている。

廊下に荷物が置かれ、通るたびに避けなければならない。

使いたいモノが見つからず、誰かが探している。

結局、いつも同じ人が片付けている。

 

置いた本人には気にならなくても、一緒に暮らす人は、小さな不便を毎日引き受けていることがある。

 

音への配慮の記事には、繰り返されているか、長く続いているか、周囲に影響しているか、必要な音なのか、という判断の目安が書かれていた。

 

片付けも、その視点で振り返ることができそうだ。

 

繰り返し片付けを迫っていないか。

反対に、繰り返し誰かに片付けさせていないか。

 

自分の好みを押し付けていないか。

自分のモノで、誰かの使う場所を奪っていないか。

 

もちろん、片付けられない事情もある。疲れていたり、気力が湧かなかったり、何から始めればよいか分からなかったり。思い出があって、簡単には手放せないモノもあるだろう。

 

だから、見えている状態だけで相手を決めつけず、まず話を聞くことも必要なのだと思う。

 

「ここは空けておきたい」

「これは大切だから残したい」

「一人では難しいから手伝ってほしい」

 

そんなふうに、お互いの事情や希望を言葉にできたら、進め方も変わってくる。

 

自分にとっては当たり前でも、相手にとっては負担かもしれない。

 

片付けを促す時も、モノを置いたままにする時も、そのことを少し思い出したい。

 

きれいになった部屋で、一緒に暮らす人が気持ちよく過ごせる。そんな片付けを目指したいと思う。

2026/10/27

新聞で「田舎の風景に意外な商機」という記事を読んだ。

 

庄内の田園風景を楽しむために、都会から人が訪れる。地元では見慣れた景色も、訪れた人にとっては、お金を払ってでも味わいたい時間になる。

 

見ている風景は同じでも、感じる価値は違う。

 

毎日のように見ていると、その良さに気づきにくくなるのだろう。私も、庄内の景色に足を止めることが、どれほどあるだろうか。

 

もちろん、地元の皆が「田んぼを眺めるために、わざわざ?」と思っているわけではない。庄内の良さに気づき、それを伝えようと動いている人もたくさんいる。

 

ただ、新しい挑戦に対して、足を引っ張るような発言を耳にすると、残念な気持ちになる。

 

自分には見慣れたものでも、誰かには特別なものかもしれない。自分には思いつかなかった工夫で、新しい価値が生まれるかもしれない。

 

心配や疑問を伝えることは大切だ。それでも、動き始めた人にどんな言葉をかけるかで、その先は少し変わる気がする。

 

私自身も、慣れた感覚だけで可能性を決めつけず、挑戦する人を応援する側でありたい。

 

一方で、身近なものの良さに気づけば、それだけで仕事になるわけでもない。

 

記事では、地元の食材についても触れられていた。良い素材があっても、その持ち味をどう生かすかによって、食べる人の満足は変わる。

 

風景も食材も、そこにある魅力を、誰に、どのように届けるか。その工夫があって、初めて「また来たい」「もう一度味わいたい」につながるのだろう。

 

外から来た人の驚きや喜びは、私たちが見過ごしている魅力を教えてくれる。それを「そんなもの」と片づけず、「そこに良さを感じるのか」と受け止めてみたい。

 

庄内には、暮らしている私たちがまだ気づいていない魅力があるのだと思う。

 

それを見つけ、磨き、仕事として続けていく。

 

簡単ではないけれど、やる価値はある。

 

この記事を読んで、改めてそう感じた。

2026/10/25

新聞に、トランクルームの利用が広がっているという記事が載っていました。

 

庄内でも、ここ数年でよく見かけるようになりました。コンテナがずらりと並んでいるのを見ると、それだけ預けたいモノがあるのだなと思います。

 

家に収まりきらないモノ。

季節にしか使わない道具。

趣味で集めている、大切なモノ。

 

引っ越しや実家の片付けなど、一時的に置き場所が必要になることもあるでしょう。借りる理由は、人それぞれです。

 

地方では、こうしたモノを「とりあえず実家に」と置いていた方もいるのではないでしょうか。空き部屋や物置に、子どもが独立した後も荷物だけが残っている。片付けの仕事でも、そんな光景に出合います。

 

それが今、トランクルームに置き換わってきているのかもしれません。ただ、庄内で増えている理由がそこにあるのかは、この記事だけでは分かりません。

 

便利なサービスだと思う一方で、借りる前に一度、モノの整理に思考が向くといいなとも思いました。

 

「どこに置こうか」と考える前に、

「これは、これからも持っていたいモノだろうか」と考えてみる。

 

いつか使うかもしれない。

高かったから、もったいない。

思い出があるから、手放せない。

 

どれも、よく分かります。私自身、モノを持つ楽しみも、手放す難しさも感じています。

 

ただ、置き場所ができると、そこで安心してしまうこともありそうです。家の中はすっきりしても、預けたモノをどうするかは決まっていない。そのまま毎月の保管料だけがかかっていくのは、少し気になります。

 

もちろん、すぐに決められないモノもあります。

特に家族の思い出が詰まった品は、時間が必要なこともあるでしょう。

 

そんな時は、「半年後にもう一度見直す」など、期限を決めて預けるのもいいと思います。気持ちを整理する時間として借りるなら、その場所にも意味があります。

 

整理したうえで、やっぱり残したい。

これからも使いたい。

そのために場所を借りる。

 

そう考えて選べたら、より気持ちよく利用できそうです。

 

置き場所を増やす、その前に。

まずは今あるモノを、一度見直してみる。

 

私も、しまい込んだままになっているモノから、確かめてみようと思います。
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