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環境管理センターブログ

2026/03/01
831/1000 希望と覚悟の三月   

今日から三月。

息子を高校の卒業式へ送っていった。彼は在校生として参加、校門には晴れ着姿の父母が並び、春の光が少しだけまぶしい。進路がまだ定まらない生徒も多いのだろう、祝賀一色というより、未来へ向かう静かな緊張が漂っていた。

「終わり」と「始まり」が同時に立ち上がる日。

家に戻ると、徒歩1分、実家の母主催のひな祭り的食事会。八段飾りのお雛様が八畳間を堂々と占領している。整然と並ぶ人形たちは、何十年も同じ姿で、しかし毎年違う家族の時間を見守っている。

小林家のグループLINEには、その様子が流れてくる。離れて暮らす娘たちも、同じ春を共有している。

 

新しいという言葉には、不思議な高揚感がある。四月、新年度、真っさらな計画。まだ何も起きていないのに、可能性だけが膨らんでいる。

けれど考えてみれば、生き物は「新しくなる」ために、死ぬことを組み込まれているという。環境が変化する地球で進化を続けるため、個体は必ず終わりを迎える。終わるからこそ、更新できる。

卒業も同じだ。今の立場が終わるから、次の場所が生まれる。

三月は、その設計図を書き換える時間なのだろう。やり残したことを整え、土台を固める。古いやり方を一度手放し、新しい年度に備える。

 

終わりも素晴らしく、始まりも素晴らしい。

 

希望と覚悟。

新しい四月を、ただ待つのではなく、迎えにいく三月でありたい。

2026/02/28
829/1000 東京は毎日がお祭り   

コスプレの集団が行き交い、サンタクロースのような風貌の外国のおじさんが、小脇にブラックニッカを抱えて酩酊している。ボトルは半分空だ。

何かを全力で“推す”集団。吊り革を握る腕から覗くハンギョドンの刺青。


刺激が多すぎる。

けれど誰も止めないし、誰も気にしない。それが日常として流れている。

そんな東京で、池袋にて新しいプロジェクトの打ち合わせ。

手応えは悪くない。


0を0.1にするのが一番難しい。

だが0が0.1になった瞬間、それはもう動き出したも同然だ。

今日は体感で50%進んだ。そんな空気だった。


顔を合わせると、情報は立体になる。

ネットでは分からなかったことが、短時間で輪郭を持つ。

 

その足で、新宿へ。

娘が横浜の店舗から新宿の店舗に異動になったので、そのショップに立ち寄り、昨日茨城でいただいた藁入りの水戸納豆を手渡す。

店内を見渡しても、誰が店長で誰がパートさんか分からない。

年齢でも、服装でも、肩書きでも判断できない。

東京らしいフラットさだ。

父として一度は職場に行くスタイルをずっと続けている。

そしてもう一つ、東京らしいこと。

いつもネットで見ている商品を、普通に手に取ることができること。

画面越しに「いいな」と思っていたものが、そこにある。

今年はこれを買おう、とリストに入れていたアイテムもあった。

けれど実物は、少し印象が違った。ちょっとギラギラ感が強い。

画面の中では自分にとって完璧だったものが、

手に取ると「うーん、ちょっと違う」となる。

逆に、ノーマークだったものが妙にしっくりくることもある。

やはり、リアルには解像度がある。


人も、物も、プロジェクトも同じだ。

ネットで見ていた姿と、実際に会った時の印象は違う。

今日一日で改めて思った。

0を0.1にするのも、

“欲しい”を“持ちたい”に変えるのも、

結局はリアルの体温が決めるのだと。


東京は毎日がお祭りだ。

だがその祭りの中で、ちゃんと自分の感覚を確かめることができた一日でもあった。

2026/02/26
827/1000 好きだからこそ一本に絞る   

完璧に、ウール素材の衣類は季節感がなくなった。

その境目が今週だったのではないかと感じている。

明日から関東へ出張。

ウールのスーツを着ていく予定だったが、やめた。

たったそれだけのことなのに、装いは意外と繊細だ。

この時期の出張は、着るものに少し悩む。

同じように悩むのが、時計である。

私は時計にかなり入れ込んでいる。

暇な時間の多くは、時計のことを考えている。

自分でもなぜなのか分からないが、やめられない。

きっと時計に自分を投影しているのだと思う。

本当は複数本持っていた方が合理的だ。

靴の色、ベルトのバックル、鞄のジッパー。

それらに合わせて時計を変えられたら、どれほど楽だろう。

だが、ポリシーとして相棒は一本と決めている。

だからこそ、時計のベルトを替える。

同じ時計でも、ダークブラウンのレザーをつければ柔らかくなる。

ブラックにすれば引き締まる。

ステンレスブレスに戻せば、季節と同調する。

時計そのものは変わらない。

けれど、縁取りが変わるだけで、まるで別の人格のようになる。

これが楽しい。

こんなに楽しいことはない。

制限があるからこそ、工夫が生まれる。

一本しかないからこそ、向き合う時間が濃くなる。

どうでもいいポリシーかもしれない。

けれど、こういう小さなこだわりが、自分の輪郭をつくっているのだと思う。

明日はどのベルトで行こうか。

そんなことを考える時間が最高に贅沢だ。

2026/02/24
825/1000 続けてゆく為の選択   

いよいよ2月最終週。

令和7年度も大詰めです。

今年度は、当社にとって「変化」の一年でした。

やり方を見直し、体制を整え、覚悟をもって舵を切ってきました。

その総仕上げのように、いまPDCAが高速で回っています。

そして今週から――

原則、土曜日を休業日とします。

これまではスタッフの交代制で土曜日も営業してきました。

粗大ごみの受付も行い、「土曜日にやってくれて助かるよ」と言ってくださるお客様もいらっしゃいました。

正直に言えば、心苦しさはあります。

けれど、会社を長く続けるために。

働く人が無理なく、誇りを持って働き続けられる体制をつくるために。

ここは避けて通れない決断でした。

働き方改革というと、どこか制度的で、冷たい響きもあります。

でも私たちにとっては違います。

地域をこれからも支え続けるための体制づくり。

その一歩です。

もちろん、すべての土曜日が休みというわけではありません。

年に数回、土曜日営業日も設けています。

詳しくは当社カレンダーをご確認いただければ幸いです。

どうなることやら。

正直、手探りです。

けれど、踏み出さなければ何も変わらない。

走りながら整えていく。

それが今の当社のスタイルです。

3月という節目を前に、

会社もまた一つ、形を変えます。

小さな変更かもしれません。

でも、その裏には「続ける」という大きな意志があります。

ご理解いただけましたら幸いです。

そしてこれからも、どうぞよろしくお願いいたします。

2026/02/22
823/1000 北帰行がはじまる。   

白鳥がソワソワし始めた。

いよいよ北帰行の季節だ。

空を見上げながら、ふと思い出したことがある。

 

今から十数年前、ある不動産屋さんの社長に声をかけていただいた。

 

「遺品整理、やってみないか?」

 

当時の私は、廃棄物の収集運搬が主軸。

遺品整理という言葉も、今ほど一般的ではなかった。

 

正直に言えば、不安もあった。

けれど、その一言がきっかけで、私は一歩を踏み出した。

 

その社長が開発し、命名した分譲地の名前に

「北帰行」という言葉が入っていたことを、いまになって思い出す。

 

北へ帰る白鳥のように、

それぞれが次の場所へ向かう。

 

人もまた、役目を終えれば場所を移し、

世代が変わり、景色が変わる。

 

その会社は、もうない。

社長も、いまは第一線にはいない。

 

けれど、あの時の一言は、

私の会社の中で生き続けている。

 

いま、遺品整理事業は、当社の柱の一つだ。

誰かの人生の終わりに立ち会い、

家族の次の一歩を支える仕事。

 

単なる「片付け」ではない。

想いを受け取り、次へ渡す仕事だ。

 

出会いから、ビジネスが生まれることがある。

 

でもきっとそれ以上に、

出会いから、自分の役目が見えてくることがある。

 

十数年前のあの日、

もし声をかけてもらっていなければ。

 

いまの私は、いまの会社は、

少し違う景色を見ていたかもしれない。

 

白鳥が北へ帰る空を見ながら、

あの社長のことを思い出す。

 

人は去っても、

言葉は残る。

 

そして、その言葉が

誰かの未来をつくることもある。

 

北帰行の季節に、そんなことを思った。

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