朝晩が急に涼しくなってというより寒いぐらいになって、グッと秋めいて来ました。虫の音を聞きながら気持ちよく眠れるいい季節です。秋になると聴きたくなる音楽が変わってきます。秋に聴きたくなるといえば私の場合は、ジョニ・ミッチェル。ジョニの歌(初期)を聴きながら刈り取り前の水田を車で窓全開で走ったりすると中々気持ちが上がります。ジョニの声は高〜い秋の空にピッタリでなんかハーベストって感じで収穫のワクワク感や寂さみたいなものとマッチします。
ジョニの楽曲はギターのチューニングが一般的なものとは変則的に変えられています。これは9歳の頃ポリオにかかり、その後遺症で左手の握力が弱く、この様な変則的なチューニングにすることで握力が弱くてもコードを弾けるように工夫したのだというウソかホントかロックの言い伝えのようなお話があります。
そんな影響もあるのかジョニのギターにはどっしりとした安定感というか野太さ、力強さ荒々しさ、それでいて優しさが溢れる唯一無二の音色があります。
このマイナスをプラスに変えて行く力、マイナスだからこそ活きてくる働き、これはその人にしか出せない味であり魅力です。これを出せるような生き方って本当に素晴らしいですよね。
しばらく空になっていた会社のツバメの巣に、さっき見たら2羽のツバメが止まって何かお話していました。南下の長い旅に出る前に一度巣を見に来たのでしょうか。いよいよ収穫の秋です。