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今日は、町家ギャラリー&カフェ「古今(ここん)」のオーナー・あい子さんと一緒に、鶴岡で古家具や古道具のリメイク・販売を行っているdenbeeさんの工房におじゃましてきました。
「古今」は、築150年の町家をリノベーションした空間で、地元作家の作品展示や、季節のランチプレートが楽しめる場所。
私たちが家財整理の現場から引き上げてきた古道具たちも、ここで再び光を浴びながら、お客様の目に触れています。
捨てられてしまえば、ただの“ゴミ”として消えていたはずのモノたちが、誰かの手により、空間により、生き直している。
その姿に、私たち自身が励まされている気がします。
そんななか訪れたdenbeeさんの工房。
この道13年というキャリアの中で培った技術を、惜しみなく見せてくださいました。
研磨剤やスポンジの選び方、木肌を活かす磨きのコツ。
「ここは力を抜いて、こっちはじっくり」
一つひとつの動作に、モノへの敬意が宿っているようでした。
でも一番心に残ったのは、その道のり。
「一人でやってると自由はあるけど、立ち上げの頃は…陽が落ちるとどうしようもない不安に襲われてね」
ぽつりと語られた言葉に、静かな重みがありました。
売れない日々に揺れながらも、手を止めず、モノと向き合ってきた時間。
その積み重ねが、今の温かな空間と、人とのつながりにつながっているのだと思います。
私たちの仕事も、ただ“片づける”だけではない。
誰かの記憶を引き継ぎ、次の人の暮らしへと橋渡しするような営み。
その一端を担えることを、あらためて誇りに思えた一日でした。