2023年初売りのニュースをテレビで見ましたが、物価高の世相を反映して食料品の福袋が人気と報じられておりました。我が家の小学生の娘もそんな初売りの模様を見ながら「福袋が欲しい!」と言っております。
福袋を買うことの意味について考えた時、この娘の言っている「福袋が欲しい!」という事柄が全てなんだと思います。人は福袋の中身ではなく「福袋」が欲しいのです。「新年に福袋を買う」という経験を買っているんですねきっと(おみくじ引くのと一緒かな)。そんな皮肉めいた事を言っていると妻から叱られるのですが、まあまあそんな我が家のお茶の間でした。
そして私がこの新年に購入したモノは、ネットで購入したのですが(悩みに悩んで5時間ぐらい時間を掛けてしまいました。)クラッチバックです。サコッシュとしても使える2WAYタイプなのですが、これを見つけるのが大変でした。
闇雲にネットで探しても時間がかかるので、当初から私は条件を設定していました。①レザー②2WAYタイプ③茶系④金具の色がゴールド⑤2万円以下⑥おじさん臭く無い。上記6つの条件を満たす商品なのですが、これが見つからない見つからない。ざんざん迷いましたが、最後はモラルコードというアメリカ発ブランドのクラッチバックを購入する事にしました(意外とこの価格帯で金具がゴールドというのが無かったー。)。
なぜこれほどまでに条件の拘ったかといえば、身嗜(みだしなみ)みに目覚めたから。身嗜みとは、①趣味などを学び身につける②自らの行いを慎み、気をつける③あらかじめ用意し心がける④身なりをきちんと整える【出典 飯野高広著:紳士靴を嗜む】 このような意味が含まれると知ったからです。これまで自分が考える単なる自己満のファッションとは一線を画すこの言葉、痺れましたね〜。
身嗜みとは、考え方の表現でもある。だからこそ真剣に選ぶ必要がある。今回は茶の靴・茶のベルト(金具ゴールド)に合わせてこちらのクラッチがどーしても必要でした。そこには家族や大切な仲間と休日を本気で楽しむぞーという大いなる目的があるのです。
そんな新年のミニドラマ、私の中の物語でした。