57/100 価値はつくりもの
2026/10/27新聞で「田舎の風景に意外な商機」という記事を読んだ。
庄内の田園風景を楽しむために、都会から人が訪れる。地元では見慣れた景色も、訪れた人にとっては、お金を払ってでも味わいたい時間になる。
見ている風景は同じでも、感じる価値は違う。
毎日のように見ていると、その良さに気づきにくくなるのだろう。私も、庄内の景色に足を止めることが、どれほどあるだろうか。
もちろん、地元の皆が「田んぼを眺めるために、わざわざ?」と思っているわけではない。庄内の良さに気づき、それを伝えようと動いている人もたくさんいる。
ただ、新しい挑戦に対して、足を引っ張るような発言を耳にすると、残念な気持ちになる。
自分には見慣れたものでも、誰かには特別なものかもしれない。自分には思いつかなかった工夫で、新しい価値が生まれるかもしれない。
心配や疑問を伝えることは大切だ。それでも、動き始めた人にどんな言葉をかけるかで、その先は少し変わる気がする。
私自身も、慣れた感覚だけで可能性を決めつけず、挑戦する人を応援する側でありたい。
一方で、身近なものの良さに気づけば、それだけで仕事になるわけでもない。
記事では、地元の食材についても触れられていた。良い素材があっても、その持ち味をどう生かすかによって、食べる人の満足は変わる。
風景も食材も、そこにある魅力を、誰に、どのように届けるか。その工夫があって、初めて「また来たい」「もう一度味わいたい」につながるのだろう。
外から来た人の驚きや喜びは、私たちが見過ごしている魅力を教えてくれる。それを「そんなもの」と片づけず、「そこに良さを感じるのか」と受け止めてみたい。
庄内には、暮らしている私たちがまだ気づいていない魅力があるのだと思う。
それを見つけ、磨き、仕事として続けていく。
簡単ではないけれど、やる価値はある。
この記事を読んで、改めてそう感じた。

