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その昔、著名な西洋占星術師の先生に「あなたの人生のテーマは“消去と刷新”です」と言われたことがある。
当時は正直、よくわからなかった。しかし、会社を継いでもうすぐ十年、この言葉の意味が少しずつ体に染みてきた気がする。
二代目・三代目の仕事というのは、先代の築いたものを“壊すこと”でも“守ること”でもない。
むしろ、その両方を行き来しながら、「何を残し、何を手放すか」を選び抜くことにこそ本質があるのだと思う。
たとえば、父の代から続くやり方を一度“消去”してみる。
そこに新しい価値観や技術、時代の空気を“刷新”として吹き込む。
それは勇気がいるが、継承とは単なるコピーではなく、再構築のプロセスそのものだと今は思う。
もちろん、変えることには痛みが伴う。
社内でも「昔はこうだった」という声は少なくない。
だが、その“昔”を否定するために変えるのではなく、未来へつなぐために整理する。
これが私の思う二代目・三代目の仕事だ。
先日学んだ新規事業を進める際の戦略図「アンゾフのマトリクス」からもよくわかるように、
“消去と刷新”なくして、次のフェーズに行くことはできない。
ここからあと一年、私の“消去と刷新”の総仕上げの年となる。
継ぐとは、過去を生かしながら、未来を描き直すこと。なのだろう。
																																																				 
昨日は、末の娘の最後の合唱祭を観に行ってきました。
娘にとっては中学校生活の締めくくり。クラスのみんなで心を一つにして挑む姿が本当に眩しかったです。あの年頃になると、合唱なんて恥ずかしい、照れくさいと感じる子も多いものですが、彼女たちのステージにはそんな空気は微塵もなく、全員が真剣で、声と心がしっかり響き合っていました。
娘はこれまで何度もピアノ伴奏を務めてきましたが、今年はその座を他の子に譲り、初めてアルトとして歌う側に回りました。少し悔しそうでもありましたが、「こういう経験もきっと意味がある」と感じていました。伴奏では見えなかった景色、歌う側だからこそ感じられる一体感。きっと彼女の中で何かが変わったことでしょう。
私の中では間違いなく“最優秀賞”のハーモニーでしたが、結果はそうではなかったようです。それでも、あの一生懸命さと、クラスの仲間たちとの絆は何にも代えがたい宝物になるはずです。
帰ってきて、娘はその日歌った曲の伴奏をぽつりぽつりと弾いていました。
その背中を見ながら、「あぁ、こうやって大人になっていくんだな」と、ちょっとだけ胸が熱くなりました。