先輩経営者から教えて頂いた言葉というがたくさんあるのですが、こと「覚悟」に関するモノというのが多かった様に思います。「覚悟」、仏教にそのルーツを持つ言葉の様ですが、「腹を括る」などにも近い言葉なのかなと解釈しています。
「覚悟を決める」。人生においてどのぐらいこの心境に達する事があるでしょうか。結婚もそうかもしれませんし、離婚なんていうのにはこの覚悟が間違いなく必要でしょう。決断の根幹には覚悟が存在しているのです。
私は会社では経営者として家庭では父として生きています。やはり父という場面よりも経営者としての「覚悟」というのは日々突き付けられているなとしみじみ思う事があります。そして「覚悟によって私は生かされている」とも考える事ができるように近年ようやくなれたと思うのです。
覚悟がある人生、これは寒風にさらされる人生とも言えます。しかしこの寒風が私を成長させてくれる、なりたい未来に連れて行ってくれる事を私は知っています。
先輩は言いました。「苦難とは鬼の形相をした仏様だ」と。今、色んな困難に挫けそうな境遇の人もたくさんいると思います。しかしそれは鬼の形相の仏である。その感情や概念をぶち壊すことで人は成長して行くのでしょう。
先輩が亡くなって4年、心の中で先輩にいつも相談しておりますが、いつもいつも、そう励ましてくれるのです。