本日は子供の小学校の卒業式でした。子供が通っていた小学校は私の母校でもあるのですが校舎は建て替えられ、現在の建物は私たちの在籍していた30年前はグラウンドがあった場所に建っているなど、敷地以外は全くと言っていいほど変わっております。
それでも校歌は一緒でありまだ口ずさむことができました。もっともアレンジが加えられ、ハモリのパートが追加されていましたね。
式が執り行われ、コロナ前の様な盛大な謝恩会はなかったのですが、子供達・先生方と共にささやかなお祝いの会が開かれ、感動の内にフィナーレを迎えました。
そんな会の後片付けをしながら、私には馴染みのないその校舎を色々と眺めていたのですが、ふと目にとまったものがありました。それは歴代の子供たちが残した記録の数々です。私も小学校の頃は脚力には自信があったのですが、私の記録というのは何も残せず卒業を迎えております。しかし、その短距離走や水泳大会の記録の中に2つ上の先輩だったり、見覚えがある名前をいくつか見つけることができました。そして驚いたのは30名弱だった同級生の名前を4名も見つけることができたのです。この同級生4名の記録は30年以上経過した今でも破られていないということになります。
なんだかとても胸が熱くなり、一緒に走っていた泳いでいた記憶の中の同級生たちの姿や会話の内容なんかが頭の中を巡りました。そしてその中の一人はその記録を残した翌年に亡くなってしまったのだという事に気がつきました。
5年生の背泳ぎの記録に彼の名前はあり、翌年の水泳大会の前に彼は亡くなっていたのです。そしてその記録はずっと破らることなく今も尚その名を刻んでいます。
コロナの三年間全ての大会は中止され、よって記録は更新されていないと先生はおっしゃっておりました。もうこの母校に足を踏み入れるという事はないのかもしれませんが、そんな記録の記憶と共に改めて小学生の頃の記憶を呼び起こしておりました。