年末年始のお休みも終わり帰省していた娘たちも早々に帰って行ったのですが、成人しても子供たちを見る親の眼というのは面白いもので、これまでの成長の全てを知っているものだから、今の大人の女性としてだけ見ることは難しいですね。これって逆の立場からはもちろん今の自分で見られていると思っているのだろうけど、親からは一緒に過ごした2歳の子供の頃だったり小学生の頃や高校生の頃だったりにして見える。親にとっては子供という存在は、その子の人生そのモノを指しているように思えるのです。
だから私も両親からは、なが〜い人生のその全てで私という存在を捉えているのだろう。そんな風に考えるのです。それで必死に子育てをしている時は、早く大人にならないかな〜って思っているのだけれど、振り返るとそんな必死な日々が幸せだったな〜と強烈に懐かしくなったりする。
長女を見送る空港で、ゲートから見えなくなる姿を見ながら、でも本当に見ていたのは2歳の頃の彼女でした。そこでやっぱりあの頃って幸せだったなと感じる。けれど、22歳の彼女を見送る現在もまた幸せで、きっと20年後に懐かしんでいる。だから大切な事は、これは子育てに限らないのだけれど、今ある瞬間をしっかり味わうといいう事。
そんな価値観があれば何かを失って初めて与えられているものに気が付くなんてことはないのかもしれない。もっといい明日を願うより、今この時を幸せだと思えること。そういうのがいいな〜なんて帰省する子供達を見送りながら考えてました。
親子の縁というのは、尊いものです。