本日は天皇誕生日ということで今、【伊勢谷武著:アマテラスの暗号】という2,000年以上続く神主一家の82代宮司が殺害され、その真相をその息子たちが探るという作品を読んでいるのですが、これを読むとアマテラスから続く天皇家という存在がいかに稀有な存在で日本に無くてはならないものであるのかということがわかります。
作中に引用される、二十世紀の知の巨人レヴィ=ストロースは ”世界の神話はほとんど歴史との連続性がないが、唯一、日本神話だけは歴史と結びつき、神話から歴史への移行は巧妙”といわしめた(中略)世界的な歴史学者トインビーが発見した(中略)”これまで世界の歴史のなかで、十二歳までに自民族の神話を教えることを止めた民族は、すべて百年以内に消滅した”という文章にかなりの衝撃を受けました。日本神話が語られなくなって80年、これから日本はどうなるのか。
教育哲学者である森信三は、「2025年、日本は再び甦る兆しを見せるであろう」と晩年に予言しました。これは一体どういう事なのか。2025年とは後に振り返った時にどんな年だったと言われるのか。再び甦る兆しとは。私はこれを目の当たりにしたいと思うのです。