鶴岡市の粗大ごみ・不用品回収はお任せください|家財整理・引越しごみ・事業系ごみにも対応
鶴岡市を中心に、粗大ごみ収集、不用品回収、家財整理、家庭内ごみ収集、引越しごみの片付け、一般廃棄物・産業廃棄物の収集運搬まで幅広く対応しています。
総合案内0235-24-1048
ゴミ受付0235-25-0801

窓口8:30〜11:45/13:00〜16:30
電話対応8:00〜12:00/13:00〜17:00
定休日日・祝・土曜不定休・年末年始
  1. 環境管理センターブログ
  2. 725/1000 箱の中の40年 
 

725/1000 箱の中の40年 

2025/11/11
725/1000 箱の中の40年 

本日はお隣の酒田市で遺品整理の現場作業。

久しぶりに一日びっちりとスタッフと一緒に汗を流しました。

「この寒いのに汗?」と思われるかもしれませんが、外仕事は防寒具が必須。

動き回れば、たちまち体があたたまり、汗ばんでくるのです。

今日は二階に取り付けられたエアコンの取り外しがあり、久々に工具を握りました。

昔取った杵柄というやつで、電気工事士の資格が、こういうときに生きてくる。

現場に出ると、不思議と体が覚えているもので、手が自然に動きます。

遺品整理の現場では、さまざまな“モノ”との出会いがあります。

今日、ふと目に留まったのは、化粧箱にずっとしまわれていた民芸品のお人形。

三歳くらいの子どもをかたどった、素朴であたたかい表情のお人形でした。

おそらく四十年ほど、そのまま箱の中で保管されていたのだろうと思います。

モノは言葉を話しません。

けれど、確かに時間と気持ちを宿しているように思います。

役目を終えたのか、まだ果たせていないのか。

ただ、そこに“在り続ける”ことにも、意味があるのかもしれません。

ふと、「外の世界を見せてあげたいな」と思いました。

お節介かもしれませんが、箱からそっと出して、窓際に置いてみました。

冬の光を浴びながら、外をじっと眺めている姿が、とても静かで、やさしかった。

慰めになったのかどうかは、わかりません。

けれど、その姿を見ていたら、

「人もモノも、誰かに必要とされてこそ、息を吹き返すのだな」と、そんなことを思いました。

遺品整理は、モノを捨てる仕事ではない。

そこにあった暮らしに手を添え、次の居場所へとつなぐ仕事です。

今日もひとつの家から、季節がひとつ流れていきました。
  • 電話番号0235-24-1048
    営業時間

    窓口 8:30〜11:45/13:00〜16:30

    電話対応 8:00〜17:00

    定休日日・祝・土曜不定休・年末年始
    所在地山形県鶴岡市宝田三丁目16−20