「人は何かやろうとすると言い訳の達人になる。」これは内モンゴル自治区の砂漠緑化に成功させた、農学者故遠山正瑛の言葉です。彼は太平洋戦争中満州にて教鞭を取り、終戦と共に日本に帰国その後学者として不自由なく生活していました。しかし彼には方時も頭から離れない事がありました。それは満州に取り残された教え子達の事でした。
「中国人は日本の子供達を我が子同然に育ててくれた。恩義のある中国に恩返しがしたい。」いつしか正瑛はそんな気持ちを持つようになります。
そして迎えた80歳、砂丘で農業をする術を学者として体得した正瑛は数名の協力者と共に中国へ。彼の人生の集大成そして念願であった恩返しの砂漠緑化にその後の人生の全てを捧げ、多くの苦難を乗り越えながらもこのプロジェクトを成功させたのです。
冒頭の言葉はその彼がよく口にしていたのだそうですが、その言い訳トップ3
①人がいない
②先立つ物が無い
③時が早すぎるのではないか
これなんだそうです。誰しも思い当たる節がある事柄ではないでしょうか。正瑛は「人もお金も後から付いてくる。大事なのは志を立てその高みに向かって今できる事をコツコツと積み上げて行くことだ。」そう語っています。
この力強い言葉、志・高みを目指す。新しい年を迎えるにあたり勇気を頂ける大切にしたい言葉だと感じました。