情報の共有が図られているとか、風通しの良い組織とか、日々多量に降り注ぐ情報をどの様に社内で共有し活かして行くのかについては多くの組織が苦慮している事と思います。逆に言えば、この情報を活かすことが、成果を上げる企業とそうでない企業の分かれ目とも言えるでしょう。
また、職場内でのストレスの多くは「言った言わない・聞いてない」によって引き起こされているというデータもあり、生身の人間同士が繰り広げるこれらすれ違いドラマは枚挙にいとまがありません。
そこで昔から言われるのが「ホウレンソウ」が大事という事。言わずとしれた報告・連絡・相談によって業務の効率化などを図ろうとするものです。更に、最近知ったのですが、春菊も大事ということでした。ほうれん草と春菊ですから胡麻和えかおひたしなどを連想させますが、これは「シュンギク」つまり「瞬間に聞く」という意味なのだそうです。
このシュンギクとホウレンソウとの違いは、部下が上司に報告するなどする場合を考えると、事実を自分に都合よく加工してしまう場合があるのですが、瞬間に聞いた場合は、部下は不意ですから率直な意見・正直な心持ちなどを聞くことができるというホウレンソウとは少し違った形のより生々しい情報が得られる様です。
どちらが勝るということではないと思いますが、併用して活用するとより事実のディティールが鮮明に映るのではないでしょうか。
ホウレンソウとシュンギクを活用していい組織にして行きたいですね。