孤独死、孤立死とも言われますが、誰にも看取られずに一人でなくなる事を言い、加えて死後数日経って発見される事を指すと思います。核家族化・おひとりさまという暮らしの形態が割合の多くを占めるようになり、この孤独死というものが今後更に増えて行くだろうと予測されています。
それでも遭遇するということはあまりないことなのかもしれませんが、初期対応について原状回復を行っている特殊清掃業者目線でポイントをお示しします。
これは、孤独死が臭いによって発見された場合なのですが、この場合、室内は普段あまり見かけない種類の大型のハエが多量に発生しています。臭いも刺激臭に近い状態ですから、遭遇した場合反射的に窓を開けたくなります。しかしこれはNG、臭いの被害を拡大させ、この見かけないハエが近隣に飛んで行くために苦情が殺到するということがあります。また、窓を開けずに換気扇を回す方もいらっしゃいますが、これも同じでハエが飛び出すということは無いのですが、やはり臭いの被害を拡大させ、換気扇ダクト内に臭いを付着させるため、こちらの交換工事も発生して来ます。
ですから、窓を開けない・換気扇を回さない、そして出来ればそのお部屋を締め切って臭いの影響を最小限にする。ということが初期対応では求められます。
冷徹な対応の様に感じられるかもしれませんが、その後ハエの駆除や消毒・消臭という対応を早期に行う特殊清掃によって室内の環境は改善されますので、まさかの時にはお力になれると考えております。