TBS系金曜ドラマ【不適切にもほどがある!】、ハマってます。内容をざっくり言うと、昭和10年生まれ中学男性教師の小川さん(阿部サダヲ)が昭和61年から令和6年にタイムスリップするというお話で、昭和のおじさんが現代のコンプラ・ジェンダーレス時代をどう見て、どう行動するのかっていうのが見どころとなっています。
見ていて、私はいっつもスカッとした気持ちになれてます。タイトルからして素晴らしくて「第1話:頑張れって言っちゃダメですか?」「第2話:一人で抱えちゃダメですか?」「第3話:可愛いって言っちゃダメですか?」などなど、最高じゃないですか。全てハラスメント・コンプラ研修で聞いたようなタイトルです。その昔、私が受けたハラスメント研修では講師から「そのピンクの服、似合ってるねって言ってはダメです。」って教えられました。「じゃあなんて褒めればいいの?」って思ってましたし(この場合の正解は「ピンクの服着てるね」なんだって、気持ちわりー!)、なんか人類総腫れ物触る社会みたいなのくるな〜なんて感じてました。
「みんな思っているのに言えない、言ってはいけない。」っていうことにこの小川さんがストレートにシャウトしてくれて、それがスカッとさせてくれるんです(ジョニーロットンとかカートコバーンみたいに)。
けど、もっとすごいのは双方に言い分があって、腹たつな〜という奴にも実は背景や言い分があるっていうのもしっかりと伝えられている。そしてもっとすごいのは、言いにくいけど一番伝えたい事をミュージカルとして歌で伝えているんです。
セリフで表現するとシャレにならないってことストレートすぎること唐突すぎることを、歌と踊りで表現させたことって素晴らしくて、ドラマの根底にある愛みたいな、みんないいねみたいな、それでも頑張ろうみたいなメッセージが伝わってきて、ほっこりします。
「そこに愛はあるのかい?」って昔のドラマで言ってましたけど、やっぱそれだよ。