もうすぐ新年度、いろいろなことの節目の日でもあります。様々な制度なども変わる日だと思いますが、ちょっと地味目のトピックとして、2024年4月1日より、これまでテレビと言えばブラウン管式・液晶式・プラズマ式が主流でしたが、近年では有機EL式のテレビが販売されており、こちらの有機EL式のテレビが家電リサイクル法の対象となります。
家電リサイクル法というのは、テレビ・洗濯機・冷蔵庫(冷凍庫)・エアコン(衣類乾燥機)の4種について、メーカーで再生する工場に運搬し再資源化する仕組みの事をいいます。
こちらの家電については、私たちのような廃棄物処理業者も受付ができますし、家電量販店のような小売業者も引き取ることが可能です。料金についてはメーカーがリサイクルする費用というのが製造メーカー毎に設定されており、加えて各地域にある指定引取場所までの運搬料が別途設定されています。運搬料に関しては、業者毎に個別に設定していますので、依頼する時はご確認ください。
今回追加された有機ELに関しては、山形大学工学部の城戸淳二教授が世界で初めて白色有機ELを開発したことを山形県民として誇りに感じています。当時(2000年代はじめ)のフィーバーぶりは凄まじくって、情熱大陸みたいなテレビ番組で城戸教授がよく取り上げられていました。
当時有機ELパネルはモバイル用(確かシャープのザウルスで採用してたと思う)の小型な物がほとんどで、採用数も少なかったのですが、城戸氏が当時の夢として語っていたのは大型テレビでの実用化でした。それが20年経って実現し、リサイクルまで話が進んでいるんですね。
有機ELパネルの最大の特長は黒の表現にあります。その他の方式では構造上バックライトから光が漏れてしまうとかで漆黒を作るのが難しい、これを有機ELは解決しており黒の表現力が段違いのようです。(その他、応答速度の速さなどにも特長は多くあるようです。)
次にテレビを買い替えるなら有機EL式がいいのかもしれませんね。こうして新しいものが出ると、リサイクルのことまでしっかり考える社会になりました。僕らの会社も変わって行く社会と共にアップデートして参ります!