プラスチックなどの人工合成物があまりなかった50年ほど前には、日本では不要となる物があまり無くて、ゴミっていう括り方・捉え方が弱かったんだそうです。それから大量生産・消費社会になって、毒性があるとか、健康を害するとかいう理由で、廃棄物っていう考え方が生まれて行った。だからゴミ・廃棄物の歴史って実は浅いんです(環境管理センター、当社は今期で48期を迎えたのですが、まさにこの廃棄物という概念が生まれた時代に誕生していることが分かります。)。
その歴史の浅さにも起因すると思いますが、その物が有価物なのか廃棄物なのかっていう判断には社会全体曖昧なところがあります。
誰かにとっては宝物でも誰かにとっては不要物なんていうモノって家の中を見渡してみてもたくさんありますし、それでどうやってゴミかそうでないのかっていう判断をするのかっていうと法律的にも歴史の中で紆余曲折あって、現在は「総合判断説」という所に落ち着いています。
それは、①物の性状 ②排出の状況 ③通常の取扱形態 ④取引価値の有無 ⑤占有者の意志 の5つを総合的に判断して有価物か廃棄物かを判断する、と法では定めています。そうやらないと分からないっていうぐらい実はゴミって曖昧。
だからお片付けなんかして要・不要の区別が難しいなんていうのは当たり前のこと、上手くできないくて当然。