大事に預かっておりました熊の一刀彫り、本日無事に次の方の元に旅立ちました。この熊の一刀彫りは昨年の今頃、家財整理をさせて頂いたお宅の物置に40年近くダンボールに入れられたまま一度も開封されることなくひっそりと眠っていたもので、なんだか哀愁があって引き取らせていただいた代物でした。
熊の一刀彫りは実は人気で、中古市場では鮭を咥えていないタイプは作家の作品が多く特に人気で取引の対象となっています。しかし鮭を咥えたタイプは量産品の可能性が高く、取引の対象にならないものが多いのです。
今回の熊は鮭を咥えているので後者ということになるのですが、褐色で厳つい熊が多い中、こちらはちょっとほんわかしていて色もライトでなかなか可愛いなと思っていたのですが、これに共感してくださる方がおらずにおりました、しかし本日これ可愛いねと町家カフェのオーナーさんが気に入って下さり、めでたくその町家カフェに飾られることが決まりました。
40年間日の目を見なかった熊もさぞや喜んでいることだろうと心中察します。どうか商売繁盛の福助的な存在となって町家カフェでも元気に活躍されることを祈念しております。アディオス!