今年もこの日が参りました。3.11、この年に生まれた子供たちは今年中学2年生になります。中学の部活動に父母として携わっているのですが、この年の子供たちの名前を眺めると「絆」や「希」などの漢字が多く使われていることに気がつきます。きっと震災を乗り越えて力強く生きてほしいというメッセージが込められているのだろうと私は感じています。
そして14年経った今、災害への備えはどうなっているのかといえば、行政任せだったり、企業においてもBCP・事業継続化計画と様々動きはありますが、BCP策定率は20%を切っており、進歩や充実という状況には程遠いのかもしれません。
私も一家の主人、会社の代表という立場で何か行動しているかといえば、ハザードマップや避難所の確認、年に一度の訓練程度と満足の行く内容とは言えません。昨日、NHKクローズアップ現代にて企業の防災をテーマにした内容の放送がされておりました。意外なトピックとして「企業の風通しの良さ」が大切だということが言われていたのですが、どうゆうことかと言えば上司の指示やマニュアルの想定を超えた災害が起こった場合、その判断が正しいとは言い切れない。だから様々な立場のスタッフが意見や情報を共有して最善の行動をその時に取れる組織。これが災害に強いということでした。
この視点は災害に限った話ではなくて、企業経営にとっての生命線なのかもしれないと感じた所です。みんなにとっての3.11をどう迎えどう行動して行くのか、私たちの課題です。