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「この道具が作られた頃と、今とでは、時代も価値観もまるで違う。」
古道具を見つめていると、ふとそんなことを思います。
手に取ったその椅子、棚、器どれも昔は“現役”でした。
毎日の暮らしの中で使われ、人の手に馴染み、当たり前のようにそこにあったもの。
けれど今、その当たり前はすっかり変わりました。
暮らしのスピードも、道具の役割も、物に対する価値観も。
それはつまり、その道具を作った職人の「意図」が、
もう現代には通じない世界になってしまった、ということでもあります。
でもだからこそ、私たちの出番です。
時代が変わり、用途が変わり、意味が変わったとしても
私たちが新たな視点と感性で、その道具に新しい意図を与えれば、
それは再び“生かされる”のです。
たとえば、座れなくなった古い椅子に草花を飾る。
使われなくなった木箱を、店先のディスプレイにする。
本来の役目を終えたものに、まったく新しい意味を宿らせる。
それは「使い回す」ことではなく、「生かす」こと。
20年テーマに掲げてきた「人・物を生かす」という言葉が、
まさにこの取り組みに重なります。
作った人が届けたかった“意図”を越えて、
いま、別の誰かの手で“新しい命”が吹き込まれる。
そこに気づき、感謝し、行動することで、
私たちの暮らしもまた、少しだけ豊かになっていくのかもしれません。