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863/1000 今日もここから未来に手を振る 

2026/04/04
863/1000 今日もここから未来に手を振る 

5年日記の3冊目。その2周目に入った。

つまり12年目に突入したということになる。

続けていると面白いのは、これまでの自分がすぐ隣にいることだ。ページを開けば、過去の今日の出来事や、その時に考えていたことが静かに並んでいる。「こんなことがあったな」と思い出す日もあれば、「こんなことを気にしていたのか」と少し他人のように読む日もある。

 

以前どこかで、時間というのはミルフィーユのように重なっている、と聞いたことがある。昨日の自分、去年の自分、10年前の自分。どれも消えてしまったわけではなく、層になって今の自分の中に残っているという話だ。

 

日記は、それを目に見える形にしてくれる。

 

ページを開くと、そこに確かに過去の自分がいる。しかも懐かしいというより、まだ体温の残ったままの距離でそこにいる。

 

人はよく「あの頃に戻れたら」と言うけれど、不思議な言葉だと思う。本当は戻らなくても、あの頃はちゃんと今の中にあるのだから。

 

迷っていた時期も

頑張っていた時期も

何も進んでいないように感じていた日々も

 

全部が重なって、今の自分をつくっている。

 

そう思うと、過去は遠くへ去っていくものではなく、静かに積み重なっていくものなのだと感じる。

 

どんなことがあっても、今が一番いいと感じられる自分でいられることが、なんと言ってもありがたい。

 

若い頃は未来のどこかに答えがある気がしていた。けれど今は違う。昨日までの自分を全部連れて歩いている「今」そのものが、一番確かな場所のように思える。

今日の一行もまた、新しい一枚として重なっていく。

 

今日もここから未来に手を振る。

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