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今日は、常日頃の罪滅ぼしということで、妻とふたり、岩手の西和賀町へ小さな旅に出た。
目的地は、錦秋湖を見下ろす高台にひっそりと佇む「ネビラキカフェ」。
平地では35℃を超えるような真夏日だったが、ここは別世界。
時おり風が吹き抜け、28℃を切るくらいの心地よさ。
湖を望むテラス席に腰かけると、蚊取り線香の香りがふわりと漂ってきた。
その瞬間、ふたりとも顔を見合わせて笑う。なんだか、おばあちゃん家に遊びに来たみたいだった。
このカフェは、古い民家をDIYでリノベーションしたものらしい。
ご夫婦がオーナーで、店を切り盛りするのは、遠くの街から集まった若いスタッフたち。
その雰囲気は、どこか学園祭の準備中のようなわくわく感があって、完成しすぎていないのが、かえって心地いい。
耳を澄ませば、遠くで電車の音がかすかに聞こえる。
湖畔の風景と相まって、その響きが時間の流れまでもゆるやかにしてくれた。
テラスの脇ではサルナシの葉が揺れていた。秋には実をつけるらしい。
インバウンドの旅人も、ここではすっかり溶け込んでいた。
コーヒー片手に湖を見つめながら、ひとときの静寂を楽しんでいる様子が印象的だった。
ネビラキカフェには、観光地らしい派手さはない。
けれどそのぶん、誰の心の奥にもある“あの頃”を、そっと思い出させてくれる。
子どもの成長には、「スモールステップで成功体験を積ませること」と、「あえて失敗を経験させること」、どちらも大事だってよく聞きます。
でも実際のところ、どっちのほうが大切なんでしょう?
そんな話を、ある子育てセミナーに参加した方から聞きました。
質問コーナーでこのテーマが出たとき、会場もちょっとざわついたそうです。
すると、登壇していた先生が、こう答えたんだそうです。
「どちらも大事。でも、一番大切なのは“それを本人が選んだかどうか”なんです。」
この言葉、すごく腑に落ちました。
成功するにしても、失敗するにしても、
それが「自分で決めたこと」かどうかで、意味がまるで違ってくるんですよね。
やらされて成功しても、それは誰かの成果。
失敗しても、「やらされたことがうまくいかなかった」だけになってしまう。
でも、自分で「やってみよう」と決めた結果なら、たとえ失敗しても、それはちゃんと自分の経験になる。
次はどうしよう、って考える力にもなるし、小さな成功は、自信として残っていく。
実は今、我が家にも受験生がいまして。
進路のこととなると、ついこちらがあれこれと気を揉んでしまいます。
でも最近、「選択肢を示すところまでが親の役目かな」と思うようになりました。
どこを目指すか、どう動くか。
その先は本人の選択に任せていく。
そうやって少しずつ、自分の人生を“自分で選ぶ”という感覚を持ってもらえたらと思っています。
親ができるのは、「どっちが大事か」ではなくて、
その選択を、信じて見守ることなのかもしれませんね。
今朝、スマホに通知が届いた。
「熱中症警戒アラート・山形県全域」
いよいよ夏本番。
空の色も、空気の重さも、昨日とは違う。
この時期、私たちの現場は空家の家財整理でピークを迎える。
向かうのは、長い間誰も住んでいない家。
エアコンどころか、電気すら通っていない。
窓も開けられず、空気がこもった室内での作業は、まるで蒸し風呂。
押し入れや天井裏に手を伸ばすたび、汗が滝のように流れ落ちる。
そんな中で導入した充電式の扇風機が、本当にありがたい。
風があるだけで、気持ちの張りつめ方が全然違う。
この小さな風に、ずいぶん救われている。
汗だくで作業しながら、頭の中にはいろんなことが浮かんでは消えていく。
娘の進路のことだったり、
今度行こうかと考えている、ロケーションが最高のカフェのことだったり。
やりたいこと、やらなきゃいけないこと、うまくいってること、
うまくいってないこと——。
その中でふと、ハッとした。
「俺、思い込みが激しいのかもしれないな」と。
何かがうまくいっていないとき、だいたいそうだ。
自分の意見に固執して、
「絶対にこうだ」と譲らなかったときに、物事はうまくいかない。
なのに、なぜそうまでして自分を正当化しようとしたのか。
根拠なんて、実はどこにもなかったのかもしれない。
今日は、ちょっと違った。
「相手の意見に、乗ってみようか」
そんなふうに思えた自分が、少しだけ、うれしかった。
片づけをしながら、自分の中の思い込みが、
汗と一緒にほどけていく。
この仕事、やっぱりただの整理じゃない。
自分を整える時間でもあるのだと、改めて思う。
今年の息子の誕生日、何を贈ろうかと迷って、ちょっと変化球を投げてみた。
選んだのは、Nujabesのレコード。
いまどきの高校生にレコード? しかもプレーヤーもないのに?
と、自分でも思ったけれど、彼の好きなアーティストだし、なんとなく「これだな」と思った。
手渡した瞬間の反応が今までで一番良かった。
ジャケットを開けて、「うわ、これすんごくいい」と。
普段はスマホのサブスクで音楽を聴いているくせに、「これをレコードで聴くのがクールなんだよ」なんて、ニヤリと笑っていた。
で、もちろんプレーヤーがないわけで。
今、アンプとターンテーブルとスピーカーの入門セットを準備中。
だけど、息子の部屋じゃなくて、リビングに置くつもりだ。
狙っているのは、“一緒に聴く時間”をつくること。
会話があってもなくてもいい。ただ、同じ音楽を、同じ空間で聴く。
そんな時間が、今の親子にはちょうどいいんじゃないかと思ってる。
プレゼントって、モノを渡すことじゃなくて、その先の体験ごと贈ることだと思う。
レコードはその入り口でしかない。
でもそのおかげで、これから一緒に過ごせる時間が少し増えるなら、
それが一番うれしい。
彼が子どもでいてくれる時間は、あと2年半。
レコードの針を落とすその時間が、僕らの思い出になってくれるといいなと思ってる。
20年前、西洋占星術の先生に言われた言葉があります。
「あなたの人生のテーマは “消去と刷新” ですね。」
あのときは正直、よくわからなかったけれど、不思議と今も心に残っている言葉です。
ふり返ってみると、私はずっと「整理」と関わる人生を歩んできたように思います。
ごみ処理や家財整理といった仕事を通じて、
そして会社では、組織や仕組みを見直し整える役割を担ってきました。
地域の団体などでも、自然と「整える人」になっている気がします。
「整理」とは、不要なものを取り除くこと。
けれど、その“不要”を見極めることには、慎重さが必要です。
ときに、それが誰かの大切な思いや、長年守ってきた価値観に触れることもあります。
その過程で、無意識に誰かを傷つけてしまうこともあるかもしれない。
だからこそ、丁寧に、誠実に向き合わなければと思っています。
でも実際には、「ありがとう」と言ってもらえることの方が多い。
私は、生み出す人というよりも、あるものを整え直す人。
混乱や滞りの中から、本来の形や流れを見出していく。
そんな役割が、自分らしさなんだと思っています。
もちろん、整理するというのは簡単なことではありません。
けれど、その過程には面白さも、やりがいもある。
大きな課題も、いきなり全部は動かせない。
でも、細かく分けて、今日できる一歩を進めていく。
そんなふうに、少しずつ整えていく人生なんだろうなと、最近よく思います。
880/1000 リサイクル家電は、直接お持ち込みいただくのがいちばんです
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン。いわゆるリサイクル家電は、「家電リサイクル法」という仕組みによって処分方法が