928/1000 世界は合図を送っている
2026/06/10
夕方、事務所の自動ドアが誰もいないのにスーッと開いた。
みんなは「気味が悪いですね」と笑っていたが、なぜか私は嫌な気がしなかった。
むしろ、何か良いものが入ってきたような気がしたのである。
もちろん、センサーの誤作動かもしれない。風のいたずらかもしれない。
けれど私は最近、世界はいろいろな形でシグナルを送っているように感じる。
人との出会い。
ふと耳にした言葉。
思いがけない出来事。
そして、会社の軒先に作られた二つ目のツバメの巣。
それらは単なる偶然かもしれない。
しかし、人生を振り返ると、後になって「あれが合図だった」と思う出来事が案外多い。
だから私は、良いことは良いように受け取ることにしている。
社屋が建って6年目、初めて作られた二つ目のツバメの巣。
そして夕方に開いた自動ドア。
世界が何を伝えようとしているのかは分からない。
ただ私は、こう受け取ることにした。
「今がその時だ」と。

