942/1000 最初の三日間
2026/07/02
昨日から新しいスタッフが加わった。
最初の3日間は、私がメンター役を務めている。
仕事を教えるというよりも、まずは会社を知ってもらう時間だ。
地図の見方、専門用語、社内ルール、電話の取り方、書類の流れ。
長く働いている私たちにとっては当たり前のことばかりだが、新しく入った人にとっては、そのどれもが初めて触れるものばかりである。
だから、「こんなことまで説明するのか」と思うようなことほど、丁寧に伝えるよう心掛けている。
一つひとつ言葉にして説明していると、不思議なことに、自分自身の理解も深まっていく。
「なぜ、このやり方なのか。」
「なぜ、このルールがあるのか。」
普段は考えもしなかったことを、自分に問い直す時間になる。
教えることは、知識を渡すことではなく、自分の当たり前を見つめ直すことなのかもしれない。
新しく入った人は、何も知らない存在ではない。
私たちが見落としていたことや、当たり前になり過ぎていたことを気付かせてくれる存在でもある。
だから最近は、教えているのだか、教わっているのだか分からなくなることがある。
新しい仲間を迎えるたびに、会社は少しずつ若返り、私たちも少しずつ成長していく。
教える側こそ、一番学んでいるのかもしれない。

