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環境管理センターブログ

2025/06/16
572/1000 NO BUY 2025──“買わない”を選ぶ、新しい豊かさ   

アメリカではいま、「NO BUY 2025」というムーブメントが注目を集めています。

不要な買い物を控え、日々の消費習慣そのものを見直してみよう、という流れです。


「所有とは何か」

片づけや終活の現場に関わる私にとっては、まさにど真ん中のテーマです。


空き家となったお宅で、未開封のまま眠る品々、箱のまま積まれた家電や食器。

「欲しい」と思って買ったはずのモノたちが、使われぬまま積み重なっている光景は、決して珍しくありません。


だからこそ、今年は私も「NO BUY 2025」的な暮らし方に取り組んでみようと考えています。


といっても、ただ“我慢する”のではありません。

私は以下のようなルールを自分に課してみることにしました:


① 気になる物があったら、写真を撮って保存する。

② 月末までに一度もその写真を見返さなかったら削除。

③ 3ヶ月後もその写真が残っていたら、貯金の範囲で購入してOK。


この“3ヶ月”という時間がポイントです。

欲しい!という衝動は、時に感情の勢いだけで走り出してしまいます。

けれど3ヶ月も経てば、それが一時的な気分だったのか、本当に生活を豊かにするものなのか、自然と見えてくる。


私自身、これまで数えきれない「買って満足→使わず→手放す」を経験してきました。

そうならないために、一呼吸置いてみる。

それが自分にとっての“持たない知性”になると感じています。


「欲しい」より「満ちる」を選ぶ。

そんな暮らしのかたち、ちょっと始めてみませんか?

2025/06/14
570/1000 もしもアムロがガンダムに乗らなかったら   

ガンダムは、子どもの頃から観てきた。

夢中になったし、セリフもメカも今でもすらすら出てくる。

でも、今回の『GUNDAM Guux』は、ちょっと桁が違った。


まず、音楽と映像。

とにかく圧倒的。

アニメってここまで来たのか、という感覚。

それだけで正座して観たくなる。


そしてストーリー。

「もしアムロがガンダムに乗らなかったら?」

というIFの世界がベースになっていて、

僕らが知ってる“ファースト”とは、微妙に何かが違ってる。


そう、アムロもハヤトもカイもセイラも、きっとどこかにはいる。

でも、あの“偶然”がなければ、彼らは戦士にはなっていない。

代わりに、ある少女が“うっかり”ガンダムに乗ってしまう。

そのあたりが、やっぱりガンダムだなとニヤッとした。


そして、シャアはちゃんといる。

だけどアムロはいない。

この喪失感は、アムロとシャアの物語を知っている世代にしかわからないかもしれない。


なかでも驚いたのは、シャリア・ブル。

正直、そこまで印象に残ってなかったキャラクターなのに、

今回はドスンと存在感を放って登場する。

「え、彼が!?」と思った人、多いんじゃないだろうか。


“ファースト”を知る世代として、

懐かしさやオマージュにくすぐられるだけでなく、

まったく新しい刺激もちゃんと詰まってる。


そしてふと思ったのは、

「もしも自分が、あの時あの選択をしていなかったら?」というもうひとつの現実。


そのうちAIが、自分の“もしも”を物語にして見せてくれる時代が来るのだろう。

そんな時、きっと僕らは、知らなかった自分自身に出会うことになるのかもしれない。

2025/06/12
568/1000 限定品に弱い私たちと、「所有の意味」   

「もう、50ccの原付って作られないんですよ」


今朝、原付バイクでやってきた先輩がそう教えてくれました。

排ガス規制の影響で、各社が生産終了を発表しているとのこと。


そんな話を聞いた瞬間、ふと18歳の自分を思い出しました。

免許を取り、初めて手に入れたスクーターで街を走り回っていた頃。

学生だった私は、あのバイクで“自由”を手に入れた気がしていました。


そして不思議なことに、「もう手に入らない」と聞くと、今さらながらにムズムズと欲しくなってしまう。

これ、人間の性(さが)なんでしょうね。


高校時代も、初回限定版のCDに弱かったです。

特典ポスターや特殊ジャケット、期間限定販売。

「今しか買えない」と思うと、どうにも抗えなかった。


ただ、私の場合は“買ったらしまっておく”というのができないタイプ。

使わずに眠らせるのではなく、ちゃんと使ってこそ「持っている意味」がある。

実はこれ、私の本業である「整理収納」の考え方とも通じるんです。


整理収納アドバイザーの理論の中で、最初に取り組むべきこと。

それは「所有の意味を考えること」。


なぜそれを持つのか。

何のために手元に置いているのか。

持つことで、自分の暮らしや気持ちはどう変わるのか。


限定品に惹かれる私たちの心の動きも、そこにヒントがあるのかもしれません。

「今しかない」と思って手に入れたものを、どう活かしていくのか。

所有とは、きっとその先にこそ意味があるのだと思います。


ちなみに、当社では月1回、

一生モノのお片づけスキルが1日で手に入る「整理収納アドバイザー2級認定講座」 を開催しています。


「所有の意味」を考える、そんなきっかけにもきっとなります。

ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

2025/06/10
566/1000 冷やし中華と網戸のツバメ、そして夏の備え   

50有余年続く、地域に愛されるあの食堂。

毎年6月を待たずに「冷やし中華はじめました」の札を出すおかみさんが、先日ぽつりと言いました。


「まだ寒くて、今年は出せてないのよ。」


そう言いながらも、昨日の暑さには「そろそろかしらね」と笑っていました。

昭和の頃から続くその札には、季節の節目を知らせる風鈴のような趣があります。


一方で、うちの会社のテラスでは、ツバメたちが第一陣の巣立ちを終え、なんと“2回目の巣作り”に取りかかろうとしているのですが……

まさかの場所が「網戸」。しかも、開閉する窓のちょうど上。


「お願いだから、そこだけはやめて……」と、朝からひとりで小声の懇願。


可愛さと困りごとの紙一重。

フン害対策で頭を抱えつつも、ツバメに「やめて」と貼り紙をしても読まないよなぁ…と思っている自分に、なんだか苦笑いです。


ところで、今年の6月から、熱中症対策が事業者の“義務”になったことをご存知でしょうか。

厚労省の通知により、暑さ指数(WBGT)を意識した対策が、事業所にも正式に求められるようになりました。


正直なところ、経営者として年々感じるのは、

冬の雪害より、夏の猛暑や豪雨の方が深刻なリスクになっているという現実です。


汗を流して働く現場の仲間たちの安全を守るには、空調服やタブレットだけでなく、環境そのものへの配慮が不可欠です。


冷やし中華が似合う季節がきたということは、

それだけ「熱中症との戦い」も本格化してきたということ。


食堂のおかみさんの札も、ツバメの2度目の巣作りも、季節の移ろいを教えてくれます。

でも私たち人間は、そこに“備える”という知恵を加えて生きていかねばなりません。


自然の変化に目をこらし、会社という巣を、ちゃんと守っていく。

そんな思いを新たにする6月です。

2025/06/08
564/1000 古道具が、無印で動き出す   

今日は、無印良品 酒田店で開催されている「つながる つなげる市」へ。

町家カフェ「古今」のオーナー、あい子ちゃんが出店していると聞いて、のぞいてきました。


並んでいたのは、竹かご、木箱、とぼけた顔のダルマや器。

どれも家財整理の現場から“レスキュー”された古道具たちです。


そのひとつひとつに、どこか温度がありました。

商品というより、“暮らしの記憶のかけら”がそっと並んでいるような空気感。


あい子ちゃん曰く、

「鶴岡の町家カフェで売れる古道具と、無印の店内で売れる古道具は、やっぱり違う」そうです。

それを聞いて、なるほどと思いました。

空間が変われば、求められる“記憶”の形も変わる。


それでも、どこからどう仕入れたの?とか、

「これ、ウチにもあった〜」なんてリアクションを多くいただくそうで、

古道具がまた語り始める場として、とてもいい空気が流れていました。


我々が家財整理の現場で出会い、レスキューしてきたものたち。

今、こうして無印の空間の中で、新たな暮らしへと歩き出しています。


誰かにとっての“手放す”が、

誰かの“迎え入れる”に変わる。


モノが動くと、つながりもまた動き出す。

そんな現場を、今日は見せてもらいました。
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